4月30日(日)、大分県にて障がいを持つ方が主役のフットサルリーグ「えん(縁)・ジョインリーグ2023」が開幕しました。
日本フットサル連盟は本リーグ戦の開催趣旨に賛同し大会後援をしています。このリーグ戦を立ち上げたのは大分市を拠点に活動しているNPO法人知的障がい者フットサルクラブENTRADA(エントラーダ)の代表理事 藤近さと子さんです。ENTRADAは、県フットサルリーグ4部に登録し一般のチームを相手に戦っていますが、今回障がいを持つ選手達の「やりたい」を叶え、成長していく機会を作るため全国初の障がい者フットサルリーグを立ち上げました。
大分県内外から4団体5チームが参戦しています。
- (熊本県)ソレッソくまもとIDサッカークラブ
- (宮崎県)ヴィアマテラス宮崎エスペレーラ
- (大分県)大分支援学校スポーツ部
- (大分県)エントラーダAチーム
- (大分県)エントラーダBチーム
開幕の様子は新聞やテレビなどのメディアでも取り上げられました。
◎大分合同新聞
https://news.yahoo.co.jp/articles/d3b915cc161d44e214941d08a2217debd388cd57
◎TOSテレビ大分
https://news.yahoo.co.jp/articles/5b18b07639b66219665738055bbaf217716b1e96
◎OAB大分朝日放送
試合は、計5試合。前後半10分(ランニングタイム)で行われました。全てのチーム・選手が、いま自分が出せる全力を尽くしてプレーをし、みんなで頑張ろうという一体感のある試合となりました。試合後のコメントからもフットサルを心から楽しみ、自身と仲間の成長を共に喜び合う姿勢が溢れています。
選手コメント
ソレッソくまもとIDサッカークラブ 江﨑光将選手
―初戦を振り返って
攻守にわたり、お互いに声を出し合い協力することができ、いいチームプレーができていたと思います。
―リーグ戦でのチーム目標
しっかりお互いをサポートし合うことです。チームがひとつとなり互いに助け合うプレーをしていきたいです。
―個人としての目標
自分なりの課題があるので、リーグ戦を戦いながらチャレンジや勉強し上手くなるように取り組んでいきたいです。
大分支援学校スポーツ部 阿部舞七斗選手
―初戦を振り返って
去年出場した試合で大量失点を経験し、それを振り返りながら練習をしてきました。今日はみんな守備にも付いていたし何回かシュートを打つ場面もあったので、成長してきたんだなと自分達でも実感しています。
―リーグ戦でのチーム目標
相手チームから1点でも決めるというのがチーム全体の目標です。1点を決めたら、次はそのチームに勝利すること。だんだんとステップアップしていきたいと思っています。
―個人としての目標
キャプテンとして、ワンチームになれるよう声を掛け、みんなと話し合いながらまとまっていきたい。明るいチームにしていきたいです。
ヴィアマテラス宮崎エスペレーラ 黒木昌幸選手
―初戦を振り返って
練習不足だったなと感じています。まだ力を発揮できなかったと思います。
―リーグ戦でのチーム目標
守りを固くして攻めを強くしていきたいです。もっと練習したいです。
―個人としての目標
キープ力も高く、キーパーセーブもうまくなってチームの守護神として全身全霊を出せる選手になりたいです。
エントラーダ 藤近竜也選手
―初戦を振り返って
どのチームも技術があり、レベルが高い試合になったと思います。
―リーグ戦でのチーム目標
エントラーダはフットサルを楽しみながら一人一人が成長をしていくチームです。ゴールを決める人がひとりでも増えていき、みんなで喜び合えたらいいなと思っています。
―個人としての目標
プレー中に困ったりする子もいるので、声を掛けながらフォローしていきたいです。チーム全体として楽しくフットサルができる雰囲気になるように頑張りたいと思います。
主審 児玉毅審判員
―試合全体を振り返って
我々も障がい者フットサルの審判は初めての経験でした。どこまでサポートができるかなと不安なまま入ったところもありましたが、選手達・コーチも含めてみんながフットボールに対して熱心に真っ直ぐにやってくれて、逆に助けられました。そして一番楽しかったのは、フットボールそもそもの姿、ボールを追いかける楽しさを見せてくれたことです。みんなの姿から私達が改めてフットボールの原点を教わったなと感じています。みんな笑顔でプレーをしていて、これからも一緒にやれることが楽しみです。もし自分がまた審判として関われる時にも、みんなのプレーを応援したいなと思います。
日本フットサル連盟 理事・ダイバーシティ担当 寺田美穂子
-開幕戦を終えて
試合終了後、「もっと蹴りたい」という声に応え、急遽、コートレンタル時間を延長してあげていた主催者の藤近代表。選手達からもっとやりたいと言ってきてくれた、その一言がなにより嬉しかったと話しておられました。チームの垣根を超え、まぜこぜチームで楽しそうにゲームをする姿はまさに「えん(縁)・ジョイン」を体現している光景でした。
「自分なりの全力を尽くせる場所がある」ことは、すべての人の喜びです。日本フットサル連盟は多様な人の立場や想いに耳を傾け、今ある課題を知り、すべての人が自分らしくフットサルにアクセスできる環境を皆様と共に創っていきたいと考えています。
えん(縁)・ジョインリーグ2023(https://join-8.jimdosite.com/)
以降の開催スケジュール
第2節 6月25日(日)リサナフットサルパーク
第3節 8月13日(日)速見フットサルコート
第4節 10月22日(日)リサナフットサルパーク
最終節 12月10日(日)リサナフットサルパーク