3月21日(火・祝)、佐賀県白石町・須古小学校にて「SUKO FUTSAL PROJECT」が開催され、アスリート委員会の荒牧委員長が参加しました。
イベントは、白石町で活動するSHIROISHI Innovation Lab(以下、SIL:https://shiroishiinnovationlab.studio.site/)が主催。
代表を務める永代氏が本連盟のアスリート委員会の荒牧委員長と交友があったことがきっかけで、フットサル交流会として半年間の期間を経て「SUKO FUTSAL PROJECT」の計画、開催に至りました。
午前の部では、須古小学校の児童 16名と保護者15名に加えて荒牧委員長のお手伝いとして白石高校サッカー部5名が集まり、体育館に集まった全員が呼ばれたい名前の名札をつけ、自己紹介から始まりました。荒牧氏から、【助け合い】をテーマに声掛け・周りを見ることを意識した、ボールを使った鬼ごっこやボールを2つ使ったフットサルのミニゲームをみんなで楽しみました。
鬼ごっこでは、まさに「助け合う」ことを意識した声を掛け合って、友だちを助けることがだんだんとできるようになりました。
ミニゲームでは、休憩中の児童が「小学生!小学生!」といったコールをし始めたり、「〇〇ちゃんナイスー!」と応援する姿が見られ、終始たくさんの笑顔がありました。保護者の方々や白石高校サッカー部の高校生も参加し、盛り上がりを魅せました。
午後の部には、午前の部に荒牧委員長のお手伝いをしてくださった白石高校サッカー部からさらに20名ほどの部員が加わり、SIL 永代氏とアスリート委員会 荒牧委員長の経歴、お二人の関係性などを語り合うトークセッションを行いました。
SIL 永代氏は、トレーナーとして荒牧委員長を支え、その後このような交流をする仲になったとのこと。
約90分間のトークセッションでしたが、落ち着いて話を聞く小学生の姿が印象的でした。
途中、トイレに行く子は親御さんに声をかけてから静かに行って戻ってくる、当たり前のことが当たり前にできる須古小学校の生徒さんたち。ゲーム中もボールに座ったりすることもなく、常に目の前に集中していました。
質疑応答では、「好きな食べ物はなんですか?」などフランクな質問から「メンタルを強く保つにはどうしたら良いか?」など保護者の方からの質問も多く、小学生や高校生だけでなく保護者の皆さんからもとても勉強になった、との声をいただきました。
荒牧委員長は、「何でもいいから、これからもスポーツを楽しんでほしい。今日話した助け合うことは普段の生活でも大事なことなので、元気ない友だちがいたら大丈夫?と声をかけたり、それに気づくために周りを見ることを意識してくれたら嬉しい。」と改めて伝えました。
また、イベント終了後には、協賛の森永製菓株式会社様にご提供いただいたプロテインバーや地域で収穫されたお米、サニーレタス、アスパラガスをプレゼント。
地域ならではのあたたかさを感じられる商品に児童も保護者の皆さんも喜んでいました。
佐賀県フットサル連盟からは、この日使用したフットサルボールが学校に寄贈され「休み時間にボールが蹴れる!」と児童が喜んでいました。
イベントは、子供たちがメインでしたが保護者の方々も高校生も誰一人欠けることなくイベントを心から楽しんでいたこと、声援や助け合いなどたくさんのことをここ(須古小学校)にいたみんなが教わったような気がします。
会場が普段自分たちが通う学校の体育館だったこともあり、終始アットホームな雰囲気でしたが子供たちには少し緊張感もあり、保護者の方々も一緒に楽しんでいる姿、感謝のお言葉は、本連盟、また、アスリート委員会にとっても財産になりました。
最初は、足でボールを触る様子が見られませんでしたが、フットサルをしたあとの休憩中や午後の部開始前には、気づけば自然とボールを蹴る子どもたちがいました。ぜひ今後はボールをご活用いただき、フットサルを日常に取り込んでいただければ大変ありがたいです。
アスリート委員会ではこれからもフットサルが日常になるための活動を増やしていきます。たくさんのパワーをくださった佐賀県、須古小学校、白石高校サッカー部の皆様、本当にありがとうございました!
参加した児童のコメント
「友だちが上手でした。とにかく身体を動かすことをたくさんしたいです。」
「とっても楽しかったです。スポーツがいいことが印象に残りました。」
「みんなといっしょにできてよかった。サッカー、フットサルがしたくなった。」
「みんなと助け合ってできてよかった。他の球技にもチャレンジしてみたい。めっちゃ楽しかった。」
「おもしろかった。助け合いと声かけと周りを見るということが学べた。フットサルや外でするサッカーなどもチャレンジしてみたい。」
「友だちと協力することを学んだ。きょうみをもてる何かを見つけたい。」
「おもしろかった。思った以上に、助け合えた。学べた。これからサッカーやフットサルにチャレンジしてみたい。」
参加した保護者のコメント
「久しぶりに体を動かして、思うように体が動かなかったので、今後も運動をしようと思います。小学生のうちに、子どもの好きなことを思いっきりやらせたいです。貴重な体験をありがとうございました。とっても楽しかったです!」
「久しぶりに身体を動かす息子を見れてよかったです。笑顔でした。このイベントをきっかけにダメ!!をなるべく言わないようにしたいと思いました。夢を見つけて、突き進んでほしいです。」
「子どもが楽しんでいる姿を見ることができました。親子でいっしょにフットサルをしてみようと思いました。やりたいことを見つける手助けがしたいです。」
「田んぼで野球やサッカーをさせたいと思いました。高校生と共にミニゲームをできて楽しかったです。今後もこういった機会を作ってもらえるようお願いします。」
「助け合いのテーマを持った鬼ごっこ、フットサルのミニゲームが印象的でした。色々体験できるきっかけを作ってあげたいと常に考えています。こういったイベントを機に本人が動いてくれると嬉しいです。たくさんのお話を伺えてよかったです。これを機にまた須古へお越し下さい!!応援しています!」
「苦手だと思っていることにも、まずはチャレンジする心を持ってもらいたいです。すでに自分の子はやっているけど、バレーボールの楽しさを周りの子どもたちにも知ってほしいです。」
佐賀県フットサル連盟 蓮本徹
今回のイベントに協力させて頂き、怪我をされる方等出ず無事にイベントを行うことが出来ました。参加者、関係者の皆様、ご協力ご支援頂きました皆様ありがとうございました。
現在、佐賀県内のフットサル人口は減少傾向にあります。コロナ禍前は普及活動にも取り組んでいましたがコロナ禍に入り出来ていない現状でした。今回のイベントに参加してくださった子供たちの笑顔、保護者様たちの笑顔を見させていただき、いろんな方からフットサルって楽しいというお言葉を頂戴することができ、他地域でも開催して欲しいという保護者様もいらっしゃいました。
今後は私たち県連盟としましても普及活動をおこなっていき、フットサル・サッカーファミリーを増やしていくために取り組んでいく所存です。貴重な経験をさせて頂き関係者の皆様この度はありがとうございました。
SIL 永代 優仁
今回のイベントは約半年前に荒牧太郎選手と企画構想をし、その中でお互いに協力してもらえる同志を集め、ミーティングを重ね今回の貴重なイベントの実現になりました。関係者の皆様、ご協力誠にありがとうございました。
イベントを実施してみて、子ども達の笑顔、保護者の笑顔がたくさんみれて、やって良かったなと思いました。
我々は関係人口創出を目的とした地域おこしの団体で、今回、白石町外の方がこの白石町の須古地区で一緒に創り上げ、そしてそのイベントを地元の人が楽しむ、この設計がしっかりとできたイベントだったと感じております。荒牧選手からは日常が大事ということを子ども、親に伝えられ、このフットサルが須古の子ども達の日常にあるスポーツとなるよう引き続き取り組んでいこうと思っております。
改めて、関係者の皆様ありがとうございました。
アスリート委員会 委員長 荒牧 太郎
参加者、関係者皆様のおかげで、無事にイベントを行うことが出来ました。お声がけ、また、ご支援頂いた皆様ありがとうございました。
アスリート委員会として、このイベントがフットサルを通じた地域課題の解決、世代や性別を超えたコミュニティ作り、フットサルの競技普及、そして参加してくれた人や関わってくれた人の笑顔や人生の豊かさに繋がれば幸いです。
フットサルを通じた社会貢献活動、フットサルの競技普及の場をアスリート委員会は求めています。この活動を見て、「うちの地域で一緒に活動したい」という方やご意見、僕らと一緒に活動してみたい、何か手助けが欲しいというアスリートやフットサル関係者の方々もアスリート委員会に届けて下さい。
この度は、貴重な機会をありがとうございました。
取材/日本フットサル連盟 今井千秋