12月19日の夕刻、Fリーグ所属、湘南ベルマーレ・久光重貴選手が39歳という若さでご逝去されました。ここに謹んで哀悼の意を捧げます。
久光選手は21歳の時に競技に出会い、2008年から現在の湘南ベルマーレフットサルクラブに所属し、翌2009年にはフットサル日本代表にも招集され、創成期の頃からFリーグを盛り上げ、フットサルの魅力を伝えてきてくれました。しかし、2013年のメディカルチェックで右上葉肺腺がんが見つかりましたが、仲間やサポーターの支えと、ご本人の「常に前へ進みたい」という思い・驚異的な精神力で病魔と闘い、抗がん剤治療を受けながら、今シーズンまで国内最高峰のFリーグで現役選手としてプレーし続けてくれました。これまで幾度も、ピッチに立つための努力を続けている様子を伝え聞いていましたので、訃報に接し、あまりにも残念で、言いがたい悲しみに身を包まれています。
また、久光選手はご自身の闘病だけでなく、日本肺癌学会での啓発活動や、一般社団法人Ring Smile を設立し、「フットサルリボン」と称した小児がんなどの患者・家族の支援活動に精力的に取り組んできてくれました。トップリーグの選手として、アスリート活動だけでなく、社会貢献活動も続けてきてくれたことに、久光選手の優しさ・人間性が垣間見え、重ね重ねこのような素晴らしいフットサル選手を失ったことが残念でなりません。フットサル界にとって大きな痛手だと思っています。
今後は久光選手が残してくれたものを大切に引き継ぎ、フットサル界を発展させていく所存です。
久光重貴選手の安らかな眠りを心から願います。
2020年12月21日
一般財団法人 日本フットサル連盟会長 大立目佳久