Fリーグは1月12日(日)、東京・駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場にてFリーグ2019/2020 ディビジョン1 第32節・第33節 駒沢セントラルの4試合を行いました。
<Fリーグ2019/2020 ディビジョン1 第32節・第33節 駒沢セントラル>
バサジィ大分 9-3 ボアルース長野
既にプレーオフ出場を決めている大分が、このセントラルで初勝利を狙う長野と対戦しました。先制したのはその長野でした。2分、大分のロングボールを自陣で競り勝った長野はここからボールをつなぎ、左サイドから有江哲平選手がシュートを突き刺します。追加点を狙いたい長野でしたが、8分、森洸選手が自陣から縦パスを送り、これを受けた小門勇太選手のアシストから瀧澤太将選手がゴール。大分が試合を振り出しに戻します。上位の大分に臆せず挑む長野は14分、田口剛志選手のアシストから北原健治選手が勝ち越しゴールを挙げ、再度1点をリードします。しかし、試合巧者ぶりを見せる大分はその後2点を追加。3対2で前半を折り返します。迎えた後半、22分には西巻広直選手のインターセプトが起点となり藤森哲也選手のゴールで長野が同点に追いつきます。しかし23分、右サイドから放ったパカット選手のゴールが決まり大分が勝ち越すと、ここから怒涛のゴールラッシュが始まります。素早いリスタートから田村龍太郎選手のゴールでリードを広げると、その後もコンスタントに得点を重ね、37分には瀧澤選手のこの試合2点目となるゴールで9対3。前後半を通して63本ものシュートを放った大分が、逆転勝利を収めました。
ヴォスクオーレ仙台 3-3 エスポラーダ北海道
1試合に14名が登録できるFリーグのレギュレーションの中、11名でこの試合に臨んだ仙台。前日の試合では両者とも敗戦しており、今シーズン最後のリーグ戦を勝利で締めくくるべく、激しい攻防を繰り広げました。まず試合を動かしたのは仙台。チームのトップスコアラー、加藤翼選手が個人技でゴールをこじ開けます。1点を追う北海道は幾度となくチャンスを作りながら決めきることができません。しかし15分、堀米将太選手が落としたボールに怪我での長期離脱から復帰した鈴木裕太郎選手が合わせて北海道が同点に追いつきます。1対1で迎えた後半、28分には水上玄太選手が自陣から縦パスを送り、堀米選手のリターンパスを水上選手がゴール。北海道が逆転に成功します。その後セットプレーから和田拳人選手がゴールし、リードを広げた北海道。しかし、32分には小野寺那央選手のアシストから内野脩麻選手がゴールを決め、仙台が1点差に迫ります。このまま逃げ切りたい北海道でしたが、試合時間残り10秒でパワープレーから森村孝志選手が得点を挙げ、3対3で試合終了。勝点1を分ける結果となりました。
ペスカドーラ町田 2-6 名古屋オーシャンズ
チームの若返りを図る町田が、今季リーグ戦1位を決めている名古屋と対戦しました。まず試合を動かしたのは名古屋。開始2分、ペピータ選手が自陣右サイドからボールを持ち込み、安藤良平選手へ。リターンを受けたペピータ選手がスピードに乗ってゴールを決め1点をリードします。しかし8分、横江怜選手が右サイドライン際から折り返したボールが名古屋のオウンゴールを誘発し、町田が同点に追いつきます。1対1で迎えた後半、ハーフウェイラインまで飛び出したGK小野寺優介選手のパスに合わせ、倉科亮佑選手がゴールを決め、開始わずか46秒で町田が逆転に成功します。このまま追加点を奪いたい町田でしたが、その後は名古屋が得点力の高さを見せつけます。25分、安藤選手が奪ったボールをヴァルチーニョ選手がゴールに突き刺し同点に追いつくと、29分にはフリーキックからヴァルチーニョ選手が得点し逆転に成功。橋本優也選手のゴールでリードを広げた名古屋に対し、町田は退場者を出す苦しい展開に。数的優位を生かした名古屋はペピータ選手のゴールで3点差とすると、ラファ選手のアシストから吉川智貴選手がゴールし2対6。毛利元亮選手をGKに置きパワープレーを仕掛けた町田でしたが、得点を奪うことができずに試合終了。2連敗から快勝を収めた名古屋が勝点3を獲得しました。
湘南ベルマーレ 5-4 シュライカー大阪
プレーオフ出場決定を目前にしながらも前日の試合で敗戦した大阪。勝って自力での出場を決めるべく、この試合に臨みました。対する湘南も真っ向勝負を仕掛け、Fリーグ史上に残る名勝負が繰り広げられました。開始5分、退場者を出すアクシデントに見舞われた湘南は、この状況に奮起しGKフィウーザ選手が好セーブを連発。しかし、数的優位を生かした大阪は自陣でのキックインからボールをつなぎ相井忍選手のゴールで先制に成功します。そのわずか17秒後には小曽戸允哉選手のゴールで一気に湘南を突き放します。直後にタイムアウトを取った湘南は、林田フェリペ良孝選手の2試合連続となるゴールで1点差に迫ると15分には刈込真人選手、19分には林田選手が得点を挙げ、逆転で前半を折り返します。1点を追う大阪は24分、自陣の加藤未渚実選手からのパスを受けた稲田瑞穂選手がシュートを突き刺し3対3の同点に。その後は両者ともに集中した守備でゴールを守り、同点のまま試合終盤を迎えます。するとロドリゴ選手をGKに置きパワープレーを仕掛けた湘南は39分、マルロン選手が勝ち越しゴール。試合時間残り33秒、田村友貴選手のゴールで同点に追いついた大阪でしたが、このまま試合を終えるかに見えた残り5秒、パワープレーから本田真琉虎洲選手がゴールを挙げ5対4で試合終了。最後まで目の離せない展開を繰り広げた両チームに会場から拍手が送られました。敗れた大阪は自力でのプレーオフ出場が消滅。13日に行われるバルドラール浦安対フウガドールすみだの試合結果により、プレーオフ出場最後のひと枠が決定します。