Fリーグは1月11日(土)、東京・駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場にてFリーグ2019/2020 ディビジョン1 第32節 駒沢セントラルの4試合を行いました。
<Fリーグ2019/2020 ディビジョン1 第32節 駒沢セントラル>
湘南ベルマーレ 3-1 ヴォスクオーレ仙台
駒沢セントラル初日の第1戦は、立ち上がりから湘南が攻める展開となりました。鍛代元気選手のパスに合わせた植松晃都選手のシュートがクロスバーを叩くなど惜しいシーンを作った湘南は6分、ロドリゴ選手のアシストから林田フェリペ良孝選手がゴールを決め、1点をリードします。その後も攻勢を強める湘南は仙台のカウンターを防ぎながら追加点を狙います。1対0で前半を終えるかに見えた残り4秒、林田選手がこの試合2点目となるゴールを叩き込み、2対0で前半が終了。ハーフタイムに清水誠監督が守備のラインの修正を指示したという仙台は、後半立ち上がりにリズムをつかみ積極的に攻撃を仕掛けます。25分には田村研人選手のシュートがはじかれたところに藤山翔太選手が詰め1点差に。しかし30分、その藤山選手が2枚目のイエローカードで退場となると、32分には鍛代選手がこぼれ球を右足で押し込み、湘南が再度リードを広げます。2点を追う仙台は森村孝志選手をGKにパワープレーを仕掛けますが、追撃及ばず3対1で試合終了。開幕戦以来の出場となった久光重貴選手を含め、FP全員がピッチに立ち総力を挙げて戦った湘南に軍配が上がりました。
エスポラーダ北海道 3-6 バルドラール浦安
およそ1カ月ぶりの勝利を目指す両者の一戦は、立ち上がりから浦安がペースを握りました。アルベルト・リケル監督が「高いレベルを維持し、守備も攻撃も際立っていた」と話すとおり、4分、右サイドからのリターンパスを原辰介選手が突き刺し先制に成功すると、8分にも原選手が得点を挙げリードを広げます。15分には西村祐飛選手のコーナーキックに合わせた加藤竜馬選手のダイレクトボレーで浦安が3点をリード。その後も効率よく得点を重ねた浦安が0対5と大きくリードし、前半を折り返します。5点を追う苦しい展開となった北海道は、ベテランの水上玄太選手を中心に後半立ち上がりからゴールを狙い、チャンスを作ります。すると33分、その水上選手のゴールで1点を返した北海道は、GK坂桂輔選手が敵陣まで上がりパワープレーの形からまたも水上選手がゴール。その後、永島俊選手にパワープレー返しを浴び、再度点差が開きますが38分には水上選手がハットトリックとなるゴールを決め、北海道が追い上げを見せます。しかし、集中した守備でその攻撃をしのいだ浦安が、3対6で快勝し、勝点3を獲得しています。
Fリーグ選抜 2-6 フウガドールすみだ
今シーズンの公式戦がこの試合を含め残り2試合となったF選抜が、プレーオフ出場に望みをつなぐすみだと対戦しました。必勝を掲げこの試合に臨んだすみだは立ち上がりから攻勢を強めると、5分、ガリンシャ選手が左足でゴールを突き刺し先制に成功します。1点を追うF選抜は9分、吉田愁平選手がマークを剥がしてシュートを突き刺し同点に追いつきますが、そのわずか15秒後にはガリンシャ選手がこの試合2点目となるゴールを決め、すみだが再度1点をリードします。惜しいシーンを作りながらポストに阻まれるなど決めきれないF選抜に対し、試合巧者ぶりを見せるすみだは13分、デネル選手が技ありのボレーを叩き込むと15分には宮崎曉選手がこぼれ球をシュート。これがゴールネットを揺らし、リードを広げます。1対4で迎えた後半、すみだの勢いは衰えず、ガリンシャ選手のヒールパスから宮崎選手がこの試合2点目となるゴールを決め4点差に。6分以上を残し畠山勇気選手をGKにパワープレーを仕掛けたF選抜は磯村直樹選手のゴールで追い上げを見せますが、その後は得点を奪うことができず、試合終了間際にも失点し2対6で敗戦。この後の試合でシュライカー大阪が敗戦したため、すみだはプレーオフ出場に可能性を残しています。
立川・府中アスレティックFC 5-4 シュライカー大阪
戦前の予想以上の激戦となったこの試合。プレーオフ出場に王手をかける大阪に対し、立川・府中が奮闘を見せました。まず試合を動かしたのは立川・府中。6分、上村充哉選手が右足でゴールを決め、先制に成功します。13分にはアンドレウ選手のループシュートで同点に追いついた大阪でしたが、その後は田村友貴選手のシュートがポストに嫌われ、アンドレウ選手の強烈なシュートがポストを叩くなど追加点を奪うことができません。18分、内田隼太選手が左サイドからゴールを決め勝ち越しに成功した立川・府中は、そのわずか30秒後にセットプレーから完山徹一選手がゴールしリードを広げます。3対1で迎えた後半、25分にはドゥドゥ選手のアシストから小曽戸允哉選手がゴールを決め大阪が1点差に迫りますが、立川・府中も粘りを見せ、内田選手のコーナーキックにこの試合で通算300試合出場を記録した渡邉知晃選手が合わせて4点目。そのわずか23秒後には田村友貴選手のファー詰めで大阪が得点し、両者一歩も譲らぬ攻防を展開します。1点を追う大阪は3分強を残し、加藤未渚実選手をGKに置きパワープレーを開始。しかし、立川・府中のGK田中俊則選手にパワープレー返しを浴びリードを広げられてしまいます。終了間際には加藤選手のゴールで1点差に迫った大阪でしたが、追撃及ばずタイムアップ。プレーオフ出場のゆくえは最終節の結果に委ねられることになりました。